負債から学ぶ生き方

20代前半から「借金」と付き合いながら得た知恵を公開します。同じ悩みを抱える人たちに少しでも自分の経験が活きればと思います。

ブラックリストって? 実は存在しないブラックリスト

 

 

こんにちは!

本日は、「借り入れしているならまず敵を知れ!」ということで、

入っちゃうと怖~いブラックリストについて分かりやすく解説します。

ここでは「ブラックリストってなに!?」

ブラックになる意外な盲点や条件をご紹介します!

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実は存在しない!?「ブラックリスト

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ブラックリストに入ると審査に通らなくなるよ」

という話をよく耳にするかと思いますが、実は「ブラックリスト」という

ものはそもそも存在しません。

 

俗に言う「ブラック」とは、信用情報機関に「事故」や「遅延」等の履歴情報が記載されている状態を示す言葉で、実はリスト化して掲載されるのはクレジットカードやローンの申し込みを行い、カードやローンを利用した時点でその人の個人情報と共に利用状況が全て記録されます。

 

今回は少し長いので、時間がない方は目次から気になる部分だけ読んでみてください!

 

信用情報機関とは

信用情報機関とはあなたがローン等の申し込みを行った際に、各金融機関や信販会社があなたのこれまでの利用履歴を参照する為の組織となります。

 

日本には3つ存在し、大まかには以下の系統に分かれています。

CIC・・・信販系(ローン会社等) 

JICC・・・消費者金融

JBC・・・大手銀行系

 

ただ、金融機関によっては2つの情報機関に所属している場合があります。

 

その為これを見て、「ローンで失敗したけど、銀行なら大丈夫だろう」

等と考える方もいらっしゃるかと思いますが、それは非常に難しいです。

 

というのも、それぞれの情報機関は一定期間ごとに情報を共有しているので、審査を行う際に見られる履歴は実は変わらないと考えておいたほうが無難です。

 

ちなみ、あまり知られていませんが、自分の信用情報は開示請求することができます。

CICに知人が開示請求をした際は、少額の手数料を取られていましたが、封筒入れて送られてきていました。

 

なので、もし自分の履歴が気になる方は開示請求してみてもいいかもしれません。

「俺、ブラックなのかな・・・」

と不安な日々を送りながら返済生活するぐらいなら、開示請求をしてスッキリしてしまった方が精神衛生的にも良いと思います。

 

どうなったらブラックになるの?

 

では、どういった状態になるとブラックになるのか。

 

 ここからは、私が信販会社さんや大学の学費を借りていた日本学生支援機構さんに相談した際に聞いた情報になりますので、全ての金融機関がこの条件を採用しているわけでは無いという事だけご了承ください。

 

自己破産

 

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 これは有名ですね。「自己破産」多額の借金を抱えてしまい、どうしようも無くなった時にとる最後の手段のイメージですよね。

 

 ちなみに誤解されがちですが、自己破産をしても今後永久に借り入れが出来なくなるというわけではありません。

基本的に借り入れは難しくはなりますが、完済後に5年~10年経過すると信用情報機関の「事故情報」が消えるので、原則審査を受けて融資を受けることが可能になります。

 

ただし、「社内ブラック」の情報は永久に残るといわれています。

 

 つまり、A社で借り入れをして自己破産後に完済し、一定年数経てば信用情報機関の情報は消えますが、A社内にはあなたの事故歴が残ります。その為、A社はもちろんの事、関連金融機関にB社、C社があれば、それらの金融機関での借り入れは出来なくなります。

 

 注意しなければならないのが、最近では消費者金融と大手の銀行が手を組んでいるので、消費者金融でブラックになると、関連する大手銀行でも借り入れが出来なくなる可能性があるということです。

 

任意整理や債務整理

▼極限の債務整理!

 

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 いわゆる「任意整理」や「債務整理」など、弁護士さん等を通じて法的手段を取り、借り入れ条件の見直しや月々の支払額の調整等を行う行為です。

 

 自己破産と違い、特定の借り入れ先に対して弁護士さんが交渉を行ってくれます。

 

 自己破産との違いは特定の支払い毎に支払額や金利の見直しを行い、完済することが前提となるので、すべての財産を失うことはありません。

現状の生活に対して支払いが苦しい場合に行うことが多いようです。

 

実際ブラックになるのは怖いですが、自身の今の生活状況や収入と支出の状況を考えて、もう既に自分の収入に対して債務が超過しており、借金が雪だるま式に増えていっている方はプロに相談してみるのも一つの手です。

 

早く相談すればそれだけ債務が少ない間に対処できますし、

なによりお金に余裕がないと、家庭内の空気が悪くなります。

 

次回、私自身が後悔した実体験も踏まえてご説明します。

 

 

 

 

 

3か月連続の支払い遅延

 

 3か月間支払いをしない(できない)状態が続いた場合はいわゆるブラックになります。よく勘違いされがちですが、3回支払いが遅れた場合はブラックになることはありません。具体的には以下のような状態になります。

*金融機関によっては2か月の場合もあるようです。

 

◆例 ブラックになるパターン

毎月20日払いの場合

1月20日 未払い

2月20日 未払い

3月20日 未払い

4月20日 予定通りの支払い

この場合は「ブラック」となります。

 

◆例2 ブラックにならないパターン

毎月20日払い

1月20日 未払い

2月19日 1月分支払い

 

2月20日 未払い

3月19日 2月便支払い

 

3月20日 未払い

4月19日 3月分支払い

 

4月20日 予定通り支払い

 

このパターンは「遅延」の履歴は残りますが、原則ブラック扱いにはなりません。

ただし、「良い履歴」ではありませんので、審査する金融機関によっては通らなくなる場合もあるので、どこかのタイミングで巻き返し出来るように頑張りましょう。

 

 ここからは私の経験上ですが、支払予定日から次回支払日までの間に支払いを行えば何とかなりました。

 また、日本学生支援機構さんに事情を話して支払いを一時停止する扱いにして頂く審査をお願いして、支払いを一時的に停止していたことがありますが、その審査に通過しなかった時は、未払い状態から3ヶ月停止後信用情報機関に登録します。」と連絡が入りました。

 

この時は、再度事情を説明して、「今後3か月間で倍額払って遅れを取り返す」ということで話がまとまり、ブラックを回避することができました。

 

また、例2のパターンに陥ってしまっている方もいらっしゃるかと思います。このパターンの方の挽回方法も別の機会にご案内します。

 

 

携帯料金の未払い

 意外に思われるかもしれませんが、最近の携帯電話(スマートフォン)は、よく24ヶ月の分割払いと携帯会社の料金プラン割引の併用プランが提示されていますが、これも立派なローンです。

 

 これは、パッと見た感じでは携帯会社が分割プランを提示しているように感じられるかもしれませんが、ローンを組んでスマホを購入しているのと同じ扱いになっています。

その為、上記の遅滞や未払い状態となった場合は、信用情報機関に履歴が残ります。その為、「ちょっとの間携帯が使えないだけだし・・・」と油断していると、知らぬ間にブラックになっている場合があります。

 某信販会社の担当者さん曰く、このパターンでブラックになる若い方が増えているとのことでした。

 

 最近はしっかりと割賦払いと分かるようになっているので、何となく分かっていた方もいるかもしれませんが、私が勤めていた時は、特に携帯会社独自の割引で「本体代金実質0円」と謳っていたので、余計に多かったのかもしれません。

 

審査ブラック

「審査ブラック」は、特に初めて借り入れをされる方が陥りやすい状態です。

これは、様々な金融機関の審査を受けすぎて通らなくなる状態をいいます。

 

履歴や事故歴が無い方も「審査ブラック」の状態になってしまうと、一定期間どこも通らなくなります。

審査ブラックがなぜ起こるのかといいますと、上記した信用情報機関「情報開示しましたよ」という履歴が残るからです。

 

 その為、例えばA社で審査をして落ちる(もしくは審査が通る)次にB社で審査をした場合、B社はどこの金融機関かまでは分かりませんが、審査をする為に信用情報機関に履歴の照会をした場合、別の金融機関で審査をした形跡が出てきます。

 

そうした場合、B社は「あれ?どこか別でも審査しているな。もしかして相当お金に困っているのでは!?」と考えて警戒し、審査が通る履歴の人でも審査を落とす場合があります。 

 

正直、2社程度では履歴によっては問題ないですが、3~4社となってくるとかなり警戒して通らなくなります。私も4社目で落ち始めました。

 

こういった状態になった場合は特に心配ありません。解消方法は「ただ待つだけ」です。審査した履歴は約半年程度で消える(問題視されなくなる)ので、半年間借り入れした先にしっかりと返済した履歴を作れば問題なく通ります。

 

ただし、概ね3社も審査を通すと借り入れできる個人の限度額に引っかかるので、4社目は難しいと考えた方が良いでしょう。

 

スーパーホワイト

 

スーパーホワイト(俗称)は厳密にはブラックとは違いますが、こちらも審査は落ちてしまいます。

 特に若い方に多いパターン(稀に40~60代の方)ですが、履歴が無さ過ぎて審査に落ちてしまうパターンです

 

 若い方で、クレジットカードも作らずに社会人になって(もしくは免許を取って)初めて自動車などのローンを組む場合に多いケースですね。

 

しかし、若い方の場合は、信販会社も「初めてローンを組むのも仕方ないよね~」

 

といった具合に判断してくれるので、年収によってはすんなり通る場合もありますし、多くの場合は「親御さんの保証人を付ければOK!」となるので、若い方は余程気にしなくて大丈夫です!

 

ただし! 注意していただきたいのはこのケースで親御さんがブラックだった場合は本人の履歴がいかに奇麗でも審査は通らなくなります・・。

 

何故かと言うと、本人の履歴が全くないから、代わりに親御さんの履歴を持って審査します。その為、親御さんがブラックの場合は審査は通りません。

 

こういった場合は、カード会社で自分名義のカードを作って地道に自身の信用履歴を作ってから再チャレンジする方が良いでしょう。

 

 

学生さんも持てる学生カードというものがありますので、大学生の間にクレジットカードを1枚作って信用履歴を残しておけば、いざ自動車を買おう!となった時にもすんなりと審査OKがもらえると思います。

その際に注意していただきたいのは、必ず「世帯を分ける」ことです。

親御さんと世帯を分けて家計も別にしておけば、自身の収入で賄うのは自分だけになるので、より安心できると思います。

 

たまに聞くのが、

「うちの家は親がブラックだからローンはムリ・・・」

という話は上記のケースから派生したものかと思いますが、正確には間違いですので、ご安心ください。

信販会社も、申請している本人の情報開示は受けられますが、その親族や兄弟までは保証人として申請しない限り見れませんので申し込み欄に書き込まない限りは大丈夫と思って頂いてOKです。

 

もし、ご自身の親御さんがブラックかも・・・。とご不安な方はご自身の信用履歴をしっかり作ってからローンの審査に挑んだ方が良いかもしれません。

実際、私も恥ずかしながら親がブラック濃厚だったので、大学に入学してから自分名義のカードを作成し、住所、家計、世帯も全て別にしてからローンの申し込みをしました。

当然ながら審査は一発OKでしたので、この方法を使う方が無難だと思います。

*参考までに、当時は年収400万円程で、250万円の自動車ローンをアプラスで組みました。金利もかなり低く、1.4%ぐらいだったので、かなり厳しいかと思いましたが問題ありませんでした。

 

そして、チラッと上でも書きましたが、稀に40~50代ぐらいの方で、

今まで現金主義!車も現金一括!家は親の家を引き継ぎました!

カードもローンも使ったことありません!

という方は要注意です!!

 

こちらは、若い方とは事情が違います。

一般的にその年代になれば、何かしらで信用情報が出てくるはずなのに、真っ白という事にありますと、間違いなく「自己破産」を疑われます。

その為、いきなり高額なローンを組もうとすると一発審査落ちする可能性もあります。

 

「えっ・・それ俺じゃん・・。」

っとなった方、もしくは

「借金は無いのに審査に落ちた!」

と焦っている方、ご安心ください。上記の若い方と同様に履歴がキレイすぎるだけですので、まずはクレジットカード等の少額な取引をして信用情報を貯めて再チャレンジしましょう。

 

普通にカードの支払いをしていれば、次の審査はまず大丈夫と思ってOKです。

 

ちなみに、信用履歴を貯める期間ですが、一説によると、事故情報(ブラック)以外で表示できる期間が過去2年分といわれていますので、最低でも半年。理想は2年ぐらい経てばまず問題ないと思います。

 

 

 以上、長くなりましたが、「ブラック」の正体について解説してみました!

次回は、「ユピテルのレビュー」と、「借金生活から全てを失ってどうだったか」を

お送りしたいと思います! 

 

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